このレビューはネタバレを含みます
思い通りに人を操れる生意気なクソガキアーヤちゃんが、一癖も二癖もある魔女たちと暮らしていく中で、人間は操り人形じゃないんだ!思い通りに動かす必要なんてないんだ!という心の繋がりとか愛とかに気づいて成長する話、だと予想していた時期が僕にもありました。
魔法を無効化する薬を作ったり、手を生やしておばさんを見返したりするところまではそう思ってました。だから、そこからなにか大きな間違いをして、てんやわんやになりつつも、おばさんたちに救われたり、カスタードくんが駆けつけたりして危機を脱するんだと思ってました。序盤の2人の掛け合いが伏線になってると思ってたら違いました。
すべてが消化不良で何もかもがわからないまま物語が終了しました。アーヤの成長もへったくれもありません。
人間の長い一生を1時間半にまとめて物語にするなら、それは人生の転換点であれよ。なんであなたの人生によくある洗脳エンドを見せられなきゃならないんですか。
物語が未完なら続きを作って完成させれば良いじゃない!それが権利的にできず、かつ、物語として面白いものが作れないなら未完の作品を原作にしない方が良いと思う。