元のタイトルは、“サンシティでの十日間”。またもやアデスワ・エトミ登場、今回はミス・ナイジェリアになるの巻。共演のアヨマクンさん演じるアクポスは自分の彼女を売り込もうとするのだけれど、それがマネージャーなんだかヒモなんだかよくわからず、しょーもない男に見えて観るのを止めたくなったが、止めないで観てよかった。クライム・コメディという、今まで観たノリウッド映画では初めてのジャンルで、けっこう面白かった。　

アヨマクンさんは、ナイジェリアの有名なコメディアンらしく、この映画のエグゼクティブプロデューサーでもある。初めしょーもなく見えるのは話として当然折り込み済み。もちろん、好感度が次第に上昇するのもお約束通り。

ナイジェリア人が、南アフリカのサバンナにあるリゾート地サンシティを訪れるのも見所。このサンシティ、南アフリカの歴史を象徴するようなかなり曰く付きの場所で、別名ロストシティとも呼ばれるそうな。だから、ロサンジェルスをロストアンジェルスと言い間違っていた訳だ。
　サンシティは、1979年、首都圏から北西に車で２時間の黒人居住地区に、ロシア系ユダヤ人実業家二世の手によって作られ、白人専用のリゾート地としてオープンしたという。アパルトヘイトに反対する国連の文化的ボイコットに違反し、ここで演奏したクイーンが大非難を浴びたり、反アパルトヘイト運動のターゲットになり、大物アーティストが多数参加して｢サンシティ｣という曲が作られたりと、アパルトヘイト絡みで様々な逸話を持つ場所のようだ。サファリパークを持つピラネス国立公園が隣接している。

ノリウッド映画には南アフリカの話がちょいちょい出てくるけれど、旧英国植民地、英語圏、アフリカの中では最も豊かで都市文化が発達している、等文化的共通点が多いのかな。

ラゴス・パートでは、売春でリッチになった友人や自分の臓器を売って金にしている友だちが登場したりして、ドキッとする。臓器売買はラゴスでは普通の商売、道行く人にちゃんと臓器が揃っていると思ったら大間違い、だそうだ…。それにしても、腎臓を２つとも売ってしまってどうやって生きていくつもりなのだろう？

サンシティで味方についてくれるカンフーのウォンギを演じているのは、アメリカ人の俳優ミゲルA.ヌニェスJr.。ノリウッドに進出しているアメリカ人俳優もいるのだな。スレンダーな体つきがカッコよく、風貌からもしかしてアジア系？と思ったが、そういう情報はなかった。

二人の出身地ワリは、ナイジェリア中央南部デルタ州にある石油産業のハブ都市。ナイジェリアの石油は、デルタ州のある沿岸部ニジェール・デルタに集中しているらしい。

トランプが大統領になるんだから彼女取り戻すくらいできるでしょ！！みたいなことを言ってるんだけど、彼女がマフィア的な人に囚われて自分は銃向けられて怖い思いしてそんな状況で言えちゃうのがナイジェリアイズムなんかね？？

ミスナイジェリアの女の子がアフリカのサンシティの悪者に捕まってしまって、愛情深いマネージャーの姿も見れて、ビアンカはめちゃ綺麗で、仲間の頼もしさも素晴らしいです。

冒頭のシーンがだいぶ重たいからうーん。と思ったけどかなりポップです。

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冒頭に、銃バーン！ってハラハラシーンきて、「え、これ怖い映画なのかな…私史上初のナイジェリアアクション映画？！？！？！」
て思ったら、いやいやこれはナイジェリア映画。安定のラブコメディで、これがナイジェリア映画だよな〜と謎の安心感を覚えた。

ただ今回は、お決まりの金持ちナイジェリアンではなくて、成金ナイジェリアン。(しかも今回はナイジェリア南部のデルタ州、Warriからやってきた人達でした。)

冒頭部、地方からラゴスに来て、とりあえず遠い友達を頼る様子とか、臓器を打ったり売春婦で金を得た友達現れて、まあそれが現実だろうなと思い知る。

途中よく分からない点もあったけど、たぶん私はかなりノリウッド慣れしてきて、主演の女優さんももう何度も見たことある方だったからふつーに楽しんでた。最近ノリウッドの沼にどんどんハマってます。

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