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ジョン・ウィック:コンセクエンスのharu3uのレビュー・感想・評価

4.0
延々と湧いてくる敵をひたすら倒すアクションパートがとにかく長い。。
169分は正直疲れますが、休みなく戦いを強いられるジョンのうんざり顔がそのまま我々観客の疲労感とリンクするので、この長さには意味があるのでしょう。


アクションアート映画として尖鋭化著しいシリーズですが、本作もキレッキレでしたね。
凱旋門のアクションパートはもはやダンスだし、息を呑む美しい画がたくさんありました。原色のネオンが照らす男の顔は、風貌も相まって、キリストと見間違う瞬間も。

そして今作前半の舞台、大阪コンチネンタル!
私、愛ある“エセJAPAN”は嫌いじゃないのに加え、シリーズのネオンノワールな世界観とも相性良し。更には支配人として真田広之がどっしりと構えているんですから、トンチキ描写にも不思議と説得力が増すってもんです。
盲目の仕込み杖使いドニー・イェンは間違いなく「座頭市」オマージュだし、日本愛が随所に散りばめられていましたね。

リナ・サワヤマも初演技とは思えない存在感!エンドロール後のサブタイ回収には鳥肌が立ちました。
彼女のこと最後まで気になっていたんです。。
殺し続けた先に幸せはないよね、報いを受けなければ。
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