このレビューはネタバレを含みます
Loving Husband
あっという間の169分!全然長いと感じませんでした。キアヌは勿論、役者それぞれのアクションが"立って"いたから全く飽きませんでしたね~。俺たちの真田広之はやっぱり俺たちの真田広之だったし、ドニー・イェンは相変わらず意味わかんないくらい速いし、もう最高でした!
どうしてもこのシリーズのレビューは各アクションシーンをひとつひとつ語りたくなってしまう…。ざっと書いてみたらほぼ後半戦の感想になってしまいました笑
前半戦は、ヌンチャクあんなに使いこなせるのすげーよ、だけ言わせて!
まさか凱旋門のラウンドアバウトでの戦闘シーンを拝めるとは…!実際はベルリンの今は使われていない空港で撮影されたようですが、ロケーションとして最高すぎましたね。
パリの街を駆けるジョンはとある廃屋でも刺客と一戦を交える。ここでカメラが俯瞰に切り替わり、2カットの長回しアクションが始まる。もうここはただただワクワクした!我ながら目を輝かせた少年のように観ていた、魅了されていたと思う。『タイラー・レイク -命の奪還-2』以来のCQBではないでしょうか。キアヌ・リーブスとクリス・ヘムズワース、この2人が本格派アクション映画を牽引しているなぁ。
そして伝説の階段落ち。「落ちる」と聞いてはいたものの、「こんなにボロボロで、もう全然時間ないのにここからまた落ちるんですかァ~!?」とこっちが半泣きで観てました。それでも立ち上がり、前に進み続けるジョンを見習いたい。
”強く意識していたのが映画『続・夕陽のガンマン/地獄の決斗』だった[1]”というキアヌのコメントでラストシーンの決闘に合点がいく。なるほど、そこはマカロニ・ウエスタンだったのか。ここら辺のバランス感覚がキアヌ様様で、2010年代後半以降のアクション映画を代表する作品にも関わらず、"ポップコーン片手に味わってほしい。だって『ジョン・ウィック』だよ![1]"と本人が作品のハードルを下げているのがなんともキアヌ!その謙虚さからこの極上アクションが生み出されていると考えると、本当に頭が上がりません。見習おう、その心。
とか言いつつ久しぶりの運動で全身バキバキ。翌日は脚が上がらず、「(こりゃあしばらく戦った後のジョン・ウィックみたいだな…)」と妄想しながら働いておりました。…いやいや、自分。ただの筋肉痛はそんな格好良くないって笑
参照
[1] ”ジョン・ウィック:コンセクエンス”パンフレット