みーやん

ジョン・ウィック:コンセクエンスのみーやんのレビュー・感想・評価

4.4
トムクルーズには申し訳ないながら(むこうも気にしてないと思いますが)ミッションインポッシブルはまぁ公開おわるまでの都合つくタイミングで行けばいいかちょっとしばらく忙しいしぐらいのノリで頃合いをみて鑑賞したんですけど、本作についてはもうどうしてもこれは早く観たい!観てしまわねば!次の週末まで持ち越しとかありえへんし!と公開翌日となる土曜の夜に劇場へ。終映が24時まわるという回でしたが、田舎シネコン基準ではけっこうお客さん入っていたと思います。

いや〜終わってしまいましたね〜。残念だけど惜しくはないというか、まあこれだけお腹いっぱいにしてくれてこれ以上何が言えようかっていう感じ。スコアについては本作単体でもちろんめっちゃ面白かったというのもありますが、シリーズ全体がアクション映画をどれだけアップデートさせたかっていう功績というか感謝もこめてこの数字です。

ジョンウィックシリーズのエポックメイキングだったところっていうのは、ひとつには格闘やガンファイトとしてはこれまでにないリアルさを追求しながら全体の趣き・絵の美しさをアンリアルなレベルまで構築したこと、そしてもうひとつにはシリーズが進むなかでそんな場所で!そんな道具を使って!そんなに面白いアクションができるなんて!というのを作品ごとというか作品内のシーンごとに到達点を更新し続けているところだと思います。完結編として公開された今作では、個人的には上記の「リアルの追求」と「アンリアルの追求」ではこれまで以上に後者にウェイトおいてる印象でした。っていうかまあ大阪のシークエンスみたらだいたいみんなそう思いますよね(笑)。それ以外でも鈴木清順のピストルオペラみたいな、絵的にキマッてるかどうかをとことんまで追求しつくすんだっていう執念を感じましたね。あと比較的最近観たものだと鵞鳥湖の夜とか?そのぶんなんか変にカッコつけすぎててついていかれへんわーっていう人もいるかもしれませんが、まあそんな人はそもそも本作の前に脱落してるでしょうし。

このシリーズとしてはこれで完結としても、世界観自体のファンは自分含め世界中にいっぱいいるだろうし、ハイテーブルサーガもしくはコンチネンタルサーガとでも名付けられるようなスピンオフ的な別キャラでのストーリーは作られそうな気はしますね。アマプラでウィンストンの若い頃のドラマとかやるみたいですしね。

ストーリーどうこうよりもアクションシークエンスの描き方つなぎ方で作品をドライブさせていくっていう点ではミッションインポッシブルに相通じるものを感じますが、アクション映画のどういった部分にフォーカスをあてて魅力を研ぎ澄ましていくのか・追求していくのかについてはそれぞれ違う方向を見ているように思います。これだけ大きな意味を持つシリーズがともに今年でフィナーレを迎える(あっちはまだ来年もう1本ありますが)っていうのはなんか感慨深いですね。大袈裟にいうとひとつの歴史のポイントに立ってる感じがしますね。アクション映画が好きならどっちも劇場公開されてるうちにに押さえておかないテはないと思います!
みーやん

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