(角川試写室にて。)
「あの時どうしていれば…」
怒り、諦め、悲しみ。
様々な感情が込められた『声』が響く。
人々の激しい感情を強く感じる映画でした。
『どうやって折り合いつけるのかな』
当事者たちの心の奥底にずっとあったのは過去の自分への後悔、そしていつまでもこびりついて払拭できない罪悪感。
自分ではない誰かを責めるか、何もかも諦めるか、あるいは誰かに許しを請うか。
まるで当事者であるかのように騒ぎ立てて嘘のように忘れていくメディアや世間の知らないところで、彼らは一生背負っていかなければならない。
当事者それぞれがそれぞれの形で、凄惨な事実に向き合っていく姿に少なからず共感し、「あぁ、どうしようもないんだろうな。」と辛い気持ちになりました。
側から見える姿は一様でも、それぞれに様々な理由があることを映し出すとても良い映画でした。
私も、メディアの偏向報道や一部切り抜き報道に思うところはあるタイプではありますが、この映画であえてあそこまで誇張して表現する必要があったのかな、という点が少し気になってしまいました。。。