great兄やん

ブックセラーズのgreat兄やんのレビュー・感想・評価

ブックセラーズ(2019年製作の映画)
3.8
【一言で言うと】
「記録の“採集”」

[あらすじ]
ニューヨークブックフェアには、老舗書店の店員はもとより、業界でも有名なブックディーラー、希少本のコレクター、古書業界の若手までさまざまな人が集まってくる。ブックセラーと呼ばれる彼らはビジネスとして本を取り扱うだけでなく、みな一様に本を愛している。彼らが扱う本の中には、ビル・ゲイツが競り落とした「レオナルド・ダ・ヴィンチのレスター手稿」や宝石がちりばめられた貴重本なども含まれている...。

自分としてはあんまり本は読まない方だけど、こういった何かに取り憑かれてまでコレクションしてる人を見るのはなかなか楽しいもんです😌

大学生になる前は小説や単行本、それに新書など、あまり“活字”なるものに触れてこなかった私めですが、こういうの観ちゃうと否が応でも興味がそそられてしまいますね🤔
あの「若草物語」の作者L.M.オルコットの偽名で著作した三文小説だったり、実際のマンモスの毛が入った記録本だったり...こういうなかなかお目にかかれない代物を是が非でも集めたい!!っていう気持ちは自分としてもかなり共感できる。

かくいう私も映画のパンフレットを病的なまでに集めてますから(^◇^;)...
特にミニシアター系映画のパンフレットを買う時が一番幸せです😊

それに近年でのデジタル化の導入だったり、紙媒体の本を“慈しむ”人達が少なくなっているなど、古書やそれを買う人々の大切さにも気付かされました。
Kindleという言葉を聞くとゾッとすると言う人もいるように、やはり電子書籍はブックセラーズにとって“天敵”なんでしょうね😔...

その本を触れることで知れる当時の“歴史”、それに本棚に置くだけで心が満たされるその“存在感”...あんなシケた画面で本を楽しむよりも、こういったコレクターの方々のほうがより一層魅力的に感じます!!😤

とにかく執念に駆られたかのように本への愛着を持った人たちが送る、まるですべての“本”に対してのラブレターのような映画でした。

自分がなぜそこまでして映画のパンフレットを買っているのかというのも、あの方達と同じでただ“集める”だけで満たされるんですよね☺️
買ってそれを本棚に並べて、気づいたら本棚いっぱいに詰まってるあの光景...それを眺めるだけでもう堪らないんです。

パンフレットは古書と同じであまり普通の本屋でお目にかかれない代物。
だからこそ、集める“価値”があり、“愛着”が湧くものなんですよね〜...