きのはる

チェチェンへようこそ ーゲイの粛清ーのきのはるのレビュー・感想・評価

3.5
ゲイを捕まえて拷問して別のゲイを吐かせてそいつを捕まえてまた拷問して吐かせてって感じで芋蔓式でゲイを見つけ出して消して行くやべー社会。ゲイとあるがレズは?と思った方、安心(?)してくださいちゃんと出てきます。ガッツリ取り上げられているのは一人だけですが。どうやら「女性は家」的な思想の強い国なので、レズビアン女性が外に出て逃げるのはゲイが逃げるよりも難易度高そう。明るみになりずらいっていう点では良いのかもしれないけど、この映画曰く「家庭内でこっそり殺される」らしいのでどっちが良いかは分からない。いやどっちも悪いけど。
これ亡命支援してる人たちの資金って寄付だけかな。自腹切ってんの?
逃げてるゲイの人たちは安全性のため顔をデジタル加工しているそうだけど、支援している人たちもデジタル加工してないのかな。危なくない?
LGBT支援だけじゃなくてこういうリターンがあるわけじゃない(知らんけど)事柄に身も心も金も時間も費やせる人たちってすげーなと思います。自分がそうじゃなくて身内がそうで……っていうバックグラウンドがご本人たちにもあるかもしれないけど、何にせよその情熱はどこから来るのかしらと思ってしまいます。匿っている人たちが自殺未遂したり脱走したり、面倒臭いことがたくさん起こって大変だろうに。
困ってる当事者たちより彼らを支援している人たちがなんでそんなことをし始めたのかっていうドキュメンタリーないかな。
きのはる

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