【第70回ベルリン映画祭 エンカウンター部門出品】
EUフィルムデーズにて。スロヴァキアのモノクロ作品。1980年の共産党政権時代、神学校に入学したユライとミハルを中心に「宗教」と「政治」の間で揺れる神学校を描いた作品。
とまあこれは解説を読んで始めて分かったこと。映画では全く説明してくれないのでかなり難解。
ベルリンのエンカウンターは挑戦的な作品、野心的な作品が多く、なるほどエンカウンター部門らしいとは言える。
モノクロの美しい映像、それぞれのシーンが監督の美学に則ったショットになっていてそこはよかった。
ただいかんせん何も説明がないので話が分からない。省略や時系列の操作も少しやりすぎていて難解になってしまっているのが残念。
生徒たちはともかく先生たちの立ち位置がイマイチ理解しづらい。
悪い作品とは思わないがもう少し分かりやすくしてほしかったのが本音。