『セイント・フランシス』
アマプラ見放題配信開始。
評価が高く見たかった作品！最初はなんだかなとブリジットに共感出来ずにいたが、後半からぐっと感動的になる良い作品だった✨
34歳ブリジットは、大学1年中退、レストランの給仕で、独身で恋人もいない。何をしても中途半端で自分が好きじゃない。そんな彼女が夏の間だけレズカップルの家でナニーをすることに。
全く予備知識なしで見たので、最初英語のセリフでビックリした。タイトルとジャケから勝手にフランス映画だと思っていたから。
出てくるのは全て「女性」。サブとして男性。同じ女性として共感することが多々ある。でもそれを押し付けている作品ではなく、しんみりと情緒的に表現しているところがまた素晴らしい。
正直、最初は、生理や中絶など、生々しくて、まして、３４にしては無責任な彼女に苛立ちを覚えた。でもそこが監督の意図する所でもあるのだと思った。
その後、中絶後の女性の負担、レズカップルや親子への差別や偏見など、女性が抱える問題を静かにされど深く抉り出している。（まして、差別や偏見をするのも全て女性）
人間は絶えず不安を抱える生き物。そうDNAに組み込まれていると思うし、自我はとにかく厄介。それを癒してくれるのはやはり「愛」や「やさしさ」と思う。子供の無邪気さって本当に救われるしね。
脚本主演のケリーさんの実際の体験「ナニー」「中絶」から着想を得ているそうだが、グレタ・ガーウィグ監督『レディ・バード』に触発されて作られた作品とのことだ。その作品もずっと見たくて、アマプラは以前見放題配信だったようだが、2020年以降はレンタルになっているので、また見放題配信を願う。
