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粛清裁判のquoquo55のレビュー・感想・評価

粛清裁判(2018年製作の映画)
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「破壊の自然史」「バビヤール」を観て、セルゲイ・ロズニツァ監督のアーカイブァル作品にハマって観た作品。
「産業党」は架空の党であった、というラストを見た瞬間、「でしょうね…」と。途中で「産業党」なんてホントはないんじゃない?というあり得ない感がプンプン。しかし、登場人物たちは大真面目に陳述し、質疑がなされ、裁判が進行していく。
恐ろしいのは、これが演技ではなく、実際のリアルな現実だったということ。役者ではなく、本人だということ。
登場するすべての人たちが、生きていた。それをカメラが映し出す隅々まで観ている時間がとても尊く感じる。
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