菩薩

国葬の菩薩のレビュー・感想・評価

国葬(2019年製作の映画)
3.0
超絶グロ映画、何がグロってスターリンの死体って訳でもなく彼の死体を見つめる群衆とそんな群衆を見つめるスターリンの後継者達、原宿の表参道すら頭の数が多過ぎて歩くと気持ち悪くなってしまう人間なので、画面を埋め尽くす人間の頭に心底酔ったし、俺の中のムスカ大佐が「見ろ!人がゴミの様だ」を連呼していた。フルシチョフが「スターリンの後継者は〜…マレンコフだっ!!!」って人民にご紹介するとこなんてきっと爆笑ポイントなのだろうし、スターリンの遺体の鑑賞時間がリンリン・ランラン状態なのも笑えたが、個人的に1番のピークは両隣の新左翼みたいなおっさんがスターリンと同じ体勢で天に召されていたところだった(本編関係ない)。終盤30分は流石の迫力で、かつ最後のテロップに関しては「でしょうね」しか言葉はなく、結局これをやりたいが為の一本なのだと思うが、そこまでの積み重ねが流石にちと長過ぎるのではないかと。まぁ基本的に「さっき見た」「さっき聞いた」の100分が続くので、若干寝ても大丈夫だし、トイレ我慢しなくて良いのは加点ポイントになるのかもしれない。社会主義とは名ばかりのスターリン帝国、スターリン批判って今もウケがいいのだろうか。
菩薩

菩薩