エイプリル

ザ・コールのエイプリルのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・コール(2020年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

サスペンスの怖さはありつつも、過去と現在の時空間で行われるやりとりはSF的でもあって面白かったです。時空犯罪ものの亜種と言っても過言ではないです。
時空を超えて友情が育まれる序盤はありきたりな展開で退屈だったのですが、ヨンスクが過去のソヨンと出会ってからは一気に面白くなりました。子どもが被害を受けるサスペンス、怖すぎる。
未来を操作できるヨンスクに対してソヨンは過去を変えられないので、この圧倒的な不利が恐怖につながっているのですが、電話を使うことで過去をうまくコントロールできる、というシナリオは見ているだけで頭が良くなったような気持ちにすらなりました。しかもラストではヨンスクがこのギミックを逆手に取って、未来から過去を変えるというオチになるので、そこも素晴らしいです。
最後に母親が消えて現実改変が行われるのも後味が悪いながらも、やっぱりこういう系の映画は後味悪くあって欲しい…みたいな気持ちもあるのでよかったです。
あとはもうヨンスクの役者さんの邪悪な笑い方が素晴らしくて、ファンになりそうです。
それから消火器です。みんな消火器をメインウェポンとして使いすぎてて、最後の方には消火器出てくるだけで笑ってしまいました。消火器をなんだと思ってるんだよ。
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