なつを

スプリーのなつをのレビュー・感想・評価

スプリー(2020年製作の映画)
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相乗り配車サービスのドライバー、カート・カンクル。自身のSNSフォロワーが増えないことが悩みの彼は、あるアイデアを思いつく。それは乗客を手にかけ、その様子をライブ配信するというものだった…

ストレンジャー・シングスのジョー・キーリー主演ということで気になった一作。
スマホやPCのライブ画面で展開する映画は最近多いが、この作品は画面上の出来事のリアルさよりも、配信を見ている側が感じる現実味の無さを強く感じた。
画面の向こうで行われている出来事の実感の無さ、どことない対岸の火事感が妙にリアル。でも一応フェイクじゃないのよね、これ…
最初の方は軽い気持ちであっさりと人を手にかけていき、徐々にエスカレートしていく殺人は凄惨さを増す。その中でも画面の向こうの視聴者へ、無邪気に笑顔でピース。もう迷惑系ってレベルじゃねえ。

展開はさほど意外性はないものの、インフルエンサーに必死にタグ付けを頼んだりフォロワーや閲覧数稼ぎに必死になる姿に若干の共感性羞恥。何がともあれ、自己顕示欲も行き過ぎ注意ですわ。
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