【手紙】
<死刑制度はなくすべきか・残すべきか>
ある種の永遠のテーマ。
初めて再審決定を得た免田栄に迫るドキュメンタリー映画。
冤罪でつかまり34年6カ月という人生の3分の1を牢獄で過ごしたという事実。
ドキュメンタリー映画であるので、免田さんの手紙や証言から当時をひも解いていく構成となっているが、どういう事件でつかまったのかその時どういう認定がされたのかという点を劇中で最初に解説してくれた方がある種歴史の教科書になったと思う。(当時はあたりまえすぎて説明不要だったのかもしれないが・・・)
免田さんの周りの人物たちがどんどんと処刑台に送られていく点について悲しさを語るシーンがあるのだが、(冤罪は別として)基本的にはその人物たちも「死刑」に相当するような事件を起こしたわけであり、単純な言葉では片づけられない難しさがある。
ただ、当時は死刑囚であっても動物を獄中で飼えたというのは驚きだった。
2021.7.7