J四郎

グリーンランドー地球最後の2日間ーのJ四郎のレビュー・感想・評価

3.6
彗星の接近で地球滅亡!という大ピンチ。普通の一家(ジェラルド・バトラーが親父)が生き残りをかけるディザスタームービー。なんでグリーンランドやねん?ってとこは観て確かめてくだされ。

今作のジェラルドさんは建築屋のオヤジで、ガタイが良いのと顔が怖い事を除けば特に戦闘能力があるわけではありません。上手くいってない妻とかわいい息子(しかも持病あり)がいる鉄板パターンですが、そんな彼らの地球には彗星のカケラがバンバン降り注いできます。

このオヤジは普通ですが、普通のアメーリカンなので自己中な一面もあって、決してヒーローってわけじゃあない。この手のディザスタームービーでは珍しい方かも知れませんな。アメリカが舞台なため当然こんな緊急事態になると暴動に略奪のヒャッハー状態となります。

どっちかといえばゾンビ映画に近い印象ですかね。極端に悪い野郎もいなければ善人もいません。ただ、そんな無法状態でも他人に親切な人物もいて人間捨てたもんじゃないって気分になるのがリアル。注目の隕石ドッカーンもどっかのエメリッヒ大先生みたいなトンデモ描写も少なかったかな。

えらいもんが落ちてくるんで当然、地球は大変なことになるんですが。生き残ってもあの後がもっと大変だろうね。俺はそんな苦労をするくらいなら高い山の頂上に行って壮大なカタストロフを見ながら地獄に行きたいもんですな。ま、実際は俺みたいなザコキャラはそこに行くまでに隕石に頭を吹っ飛ばされてダサい死に方をするのがオチでしょうけど。
J四郎

J四郎