NAOKI

グリーンランドー地球最後の2日間ーのNAOKIのレビュー・感想・評価

3.7
「怖いもの見たさ」

日本には素晴らしい言葉があるなぁ…と思います。
人間自分に危害が及ばないと分かっていれば(いやたとえ危害が及ぶかも?と思っていても)怖いものを見たがる本能のようなものがあるんですよね。

怖いものを疑似体験するエンターテイメント。

だから遊園地の絶叫マシンが花形だし、お化け屋敷も大人気…

だから映画にもホラーやらディザスターやらモンスターやら…
怖いものを「楽しむ」ジャンルが目白押しな訳です。

さて「グリーンランド」

「地球最後の2日間」というからには地球滅亡ジャンル映画!大好きなんですよ(笑)

TSUTAYAの棚に並ぶDVDスルーのアフタートゥモロー的なあれやアルマゲドン的なあれ…出来がアレなのは分かっているのに地球が滅亡すると聞くと観ずにはいられない…(笑)

監督はリック・ローマン・ウォー…名前はカッケーな(笑)エンド・オブ…という前科…いや実績もあるし…

ハズレなし!のジェラルド・バトラー兄貴!
ディザスターに関しては「ジオ・ストーム」という前科…いや実績もあるし…

滅亡属隕石科に分類される映画だから「メテオ」「ディープインパクト」「アルマゲドン」という前科…いや実績のある先輩方が目白押し!

それが映画館に!
なんだかんだ言いながら初日に駆けつけました!
やれやれ(笑)

「グリーンランド・地球最後の2日間」

実はあんまり期待してなかったんですよ。
「いまさら…」って感じで…
ところが!

おれは面白かったですね〜最後まで緊張感切れることなく非常に良かったです!

こういうジャンル映画の肝は「バランス」だと思うわけです。

ディザスターと人間ドラマのバランス…
怖さと楽しさ?のバランス…
リアルさと荒唐無稽のバランス…

この映画…おれにはそれがちょうど良くて…
面白かったです。
過去のディザスター映画に比べると地味な印象ですが現代風にブラッシュアップされてると思いました。

もちろんストーリー展開には触れませんが、こういう映画で一番面白いのはどこだと思います?
それは発端「ファーストアタック」です。

人間すぐ慣れて感覚が麻痺するものでどんなディザスター映画でも「ファーストアタック」が一番怖くて面白い!あとは手を変え品を変え興味を引っ張っていくしかないのです。

ニコラス・ケイジの「ノウイング」では飛行機の墜落シーン。
ディザスターのデパート「2012」ではLA大地震。

この映画の場合、一発目の隕石です。
予告にもありました、遠くからの衝撃波でバトラー兄貴がなぎ倒されるシーン…良かったですね〜怖かった。
家に集まってる人たちがテレビで惨劇を見る…携帯の災害アラートがけたたましく鳴り出す。

「あー実際に起きたらまさにこんな感じだろうな」

これ…ディザスター映画で一番大事!

あとおれが好きだったのがバトラー兄貴が携帯の電波が入らなくて高いビル(駐車場?)に登るとそこで大勢の人がどんちゃん騒ぎをしている…酒飲んで遠くに見える隕石の落下に歓声をあげてる…その人たちをちょっと不思議そうに見るバトラー兄貴…
ある意味これもアリだよな…とリアルに感じる好きなシーンでした。

コロナ禍で…

おそらく人類の滅亡は感染力と致死率がコロナの100倍くらいに変異したウィルスによるだろうな…とみんながリアルに感じる昨今…

昔ながらの派手なエンターテイメントな人類滅亡映画はいかが?

最後の回だったので夜遅い帰り道…車からふと夜空を見上げてみる。

流星群みたいに降ってくる隕石が見えるんじゃないか…と

ね、おれにとってこの映画…良かった証拠です(笑)
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