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ファーザーのkazu1961のレビュー・感想・評価

ファーザー(2020年製作の映画)
4.3
🔸Film Diary————————————————-
▪️本年鑑賞数 :2021-471
▪️#死ぬまでに観たい映画1001本 ※※※/1001

🖋見ていて鳥肌が立つくらい心が痛みました。。。そして親子の愛も強く感じました。“老い”を覚悟しながらも尊厳を保ち人間として生きていくことの大切さと難しさを再確認させられました。頑張らねば。。。そんな見終わった後の想いです。

🖋それにしても凄い映画!!認知症の父親の視点から作品を描くという今までにない画期的な映像、何が幻想で何が真実か。。。エンディングまで見た時、また初めから見直したい気持ちになりました。認知症になったらこういう風に世の中が見えるんだ。。。まさしくスリラーかタイムスリップの作品を見ているような感覚に陥りました。やがて老いていく全ての人へのメッセージが込められた作品だと思います。

🖋そして何と言っても最大の見どころは、オスカー主演男優賞を受賞したアンソニー・ホプキンスの全ての身を投じた演技。この演技はきっと未知の境地に踏み込んだ演技だと思います。ただただ圧倒される演技です。83歳のアンソニーが恐れずにこの役を演じたことが見るものに強烈なインパクトを与えます。

🖋監督は、戯曲を手掛けたフロリアン・ゼレール。主演は名優アンソニー・ホプキンス。老いによって記憶を失っていく父親を演じています。父を支える娘には、オリヴィア・コールマン。父の世話と、自分の人生の間で葛藤する姿をリアルに演じ、深い共感を集めました。オスカー俳優の競演、素晴らしい作品です!!

😢物語は。。。(参考:公式サイトより)
ロンドンで独り暮らしを送る81歳のアンソニーは記憶が薄れ始めていたが、娘のアンが手配する介護人を拒否していた。そんな中、アンから新しい恋人とパリで暮らすと告げられショックを受ける。だが、それが事実なら、アンソニーの自宅に突然現れ、アンと結婚して10年以上になると語る、この見知らぬ男は誰だ? なぜ彼はここが自分とアンの家だと主張するのか? ひょっとして財産を奪う気か? そして、アンソニーのもう一人の娘、最愛のルーシーはどこに消えたのか? 現実と幻想の境界が崩れていく中、最後にアンソニーがたどり着いた〈真実〉とは――?

🔸Database————————————————-
🎥邦題 :『ファーザー』
原題(英題):『The Father』
🎥製作国 :イギリス・フランス
🎥初公開 :2020
日本公開 :2021/05/14
🎥上映時間 :97分
🎥受賞 :第93回アカデミー賞
脚色賞 主演男優賞
🎥監督(製作):フローリアン・ゼレール
脚本 :フローリアン・ゼレール、クリストファー・ハンプトン
原作 :フローリアン・ゼレール
撮影 :ベン・スミサード
音楽 :ルドヴィコ・エイナウディ
出演(声優):アンソニー・ホプキンス、オリヴィア・コールマン、マーク・ゲイティス、イモージェン・プーツ

🔸Overview (映画. comより)———————
名優アンソニー・ホプキンスが認知症の父親役を演じ、「羊たちの沈黙」以来、2度目のアカデミー主演男優賞を受賞した人間ドラマ。日本を含め世界30カ国以上で上演された舞台「Le Pere 父」を基に、老いによる喪失と親子の揺れる絆を、記憶と時間が混迷していく父親の視点から描き出す。ロンドンで独り暮らしを送る81歳のアンソニーは認知症により記憶が薄れ始めていたが、娘のアンが手配した介護人を拒否してしまう。そんな折、アンソニーはアンから、新しい恋人とパリで暮らすと告げられる。しかしアンソニーの自宅には、アンと結婚して10年以上になるという見知らぬ男が現れ、ここは自分とアンの家だと主張。そしてアンソニーにはもう1人の娘ルーシーがいたはずだが、その姿はない。現実と幻想の境界が曖昧になっていく中、アンソニーはある真実にたどり着く。アン役に「女王陛下のお気に入り」のオリビア・コールマン。原作者フロリアン・ゼレールが自らメガホンをとり、「危険な関係」の脚本家クリストファー・ハンプトンとゼレール監督が共同脚本を手がけた。第93回アカデミー賞で作品賞、主演男優賞、助演女優賞など計6部門にノミネート。ホプキンスの主演男優賞のほか、脚色賞を受賞した。
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