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情婦のNARUのレビュー・感想・評価

情婦(1957年製作の映画)
3.9
退院後、酒とタバコを禁じられた弁護士が 不利な依頼を引き受ける話。

「法廷モノか、難しそうだな…」
と思って観始めたら、キャラクターたちが魅力的で思いのほか観やすかった。

大病で入院していた弁護士が退院後、付き添いの看護婦の目を盗んでどうにか葉巻を吸おうとする姿は滑稽で面白いし、
弁護を依頼する男女だけでなく、モブキャラたちも表情豊かで生命力を感じた。

おかげで後半の裁判シーンも乗り気で観れたし最後まで楽しめた。

アガサ・クリスティが原作で、ミステリー要素が評価されがちな映画だが、
個人的にはキャラクター描写に魅了される作品だった。
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