ゆめちん

ドリーム・ホースのゆめちんのレビュー・感想・評価

ドリーム・ホース(2020年製作の映画)
4.0
ドリーム・ホース
 
実話に基づく物語。トニ・コレット目当てで鑑賞。
 
イギリス・ウェールズ。過去に鳩や犬を飼育しながらレースで入賞するなど、動物の飼育と競技への参加が生きがいだったジャン。今はパートと親の介護をするだけの日々を送っていたが、あるきっかけで競走馬を育成しようと思い立つ。
 
久しぶりに生きがいを見つけたジャンの表情が、徐々に明るくなっていくのが印象的。ジャンの "勝って欲しい" という願いと、"ケガをしないで欲しい"という思い。それらが観客にもひしひしと伝わり、細部にまでかなり忠実に再現されているのも相まって、手に汗握るレースシーンは見応えあり。
 
日本にも "一口馬主" というものがあるのは知っているが、馬主になって競走馬をレースに出走させるのには、よほど経済的に余裕がないとできないと思っていた。しかし本映画のようにわずか10ポンド/週で馬主になれるのであれば考えてしまう。
 
芸達者のトニ・コレット、今作では抑え気味な演技ではあるものの抜群の安定感。オーウェン・ティール演じるダメ夫っぷりも最高。共同馬主の面々も皆個性的なキャラばかりで、旨味のある作品に。

映画の最後に、本作のモデルになった本物のジャンたちが出てくるので、お見逃しなく。 
ゆめちん

ゆめちん