ちろる

死霊館 悪魔のせいなら、無罪。のちろるのレビュー・感想・評価

3.7
『死霊館』シリーズの第3弾。
殺人を犯しながらもそれらを悪魔の仕業だと無罪を主張する青年を救うため、ウォーレン夫妻が真相解明に挑む。

警察の協力を得て調査を進めていくうち、夫妻はすさまじく邪悪な“何か”に追い詰められていく・・・

こちらはこれまでの死霊館シリーズとはすこしカラーが異なり、ウォーレン夫妻が 他人に呪いを掛けている悪魔崇拝者を探し出すまでを描いたミステリーとしての描写が強く、これまでの作品とは違う印象であった。
個人的にはミステリー系の怖さに加え、心霊系の怖さ、人間の怖さ、全てが詰まっていて、あと引く怖さがあった作品。
実際にこのような悪魔の存在を図る裁判があったということに驚きである。

作品自体はウォーレン夫妻やアーニーの恋人であるデビーとの愛が主軸になっており、愛で悪魔や魔女に対抗していく死霊館シリーズらしい流れで安心する。
対峙するのは「呪い」と「魔女」。
呪術的な要素があり、じわじわとくるオカルト色が強かったので、激しい驚かせ系を期待すると肩透かしの人もいるかもしれない。
ちなみにオープニングの悪魔祓いはまるで
「エクソシスト」のオマージュのようで、少年の逆折れは、ゾクッとさせられました。
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