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パピチャ 未来へのランウェイのkazu1961のレビュー・感想・評価

4.0
▪️JPTitle :「パピチャ 未来へのランウェイ」
ORTitle:「Papicha」
▪️First Release Year : 2019
▪️JP Release Date : 2020/10/30
▪️Production Country : フランス・アルジェリア・ベルギー・カタール
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record : 2022-198
🕰Running Time : 109分
▪️Director : ムニア・メドゥール
▪️Writer : ムニア・メドゥール
▪️MusicD : ロブ
▪️Cast : リナ・クードリ、シリン・ブティラ、アミラ・イルダ・ドゥアウダ、ザーラ・ドゥモンディ
▪️Review
女子大生がファッションに興味を持つことも許されない。。。寮内のファッションショーですら命懸け。。。
今から20年以上前のアルジェリア。1991年から2002年まで、政府とイスラム原理主義団体の対立が内戦状態に発展し、知識人やジャーナリストを狙ったテロが頻発しました。そして性差別と俗世間に興味を持つ者への迫害、自由を謳歌しようとする女性たちは抑圧されていました。
そんな弾圧の真実をムニア・メドゥール監督が自身の実体験を基に、瑞々しく、そして劇的に描ききったとても素晴らしい作品です。
アルジェリアでは当局の上映差し止めにも負けず、アカデミー賞国際長編映画賞アルジェリア代表に選出された、曰く付きの作品でもあります。
そんな弾圧にもめげず、媚びず、流されず、瑞々しい輝きを放つ女子大生達の姿が素晴らしい。夢を諦めることなく、自分たちの青春を謳歌するために、立ち向かう彼女達の姿に拍手です!!
主演のリナ・クードリほか、登場する女性たちのフレッシさがとても光っている作品です。

物語は。。。
1990年代、アルジェリア。ファッションデザインに夢中な大学生のネジュマはナイトクラブで自作のドレスを販売しています。夢は、世界中の女性の服を作るデザイナーになること。だが武装した過激派のイスラム主義勢力の台頭によりテロが頻発する首都アルジェでは、ヒジャブの着用を強制するポスターがいたるところに貼られるように。従うことを拒むネジュマはある悲劇的な出来事をきっかけに、自分たちの自由と未来のため、命がけでファッションショーを行うことを決意しますが。。。

▪️Overview (映画. comより)
1990年代のアルジェリア内戦(暗黒の10年)を背景に、ファッションデザイナーを志す少女の視点を通して、イスラム原理主義による女性弾圧の実態を描いた人間ドラマ。アルジェリアで17歳まで過ごし、これが長編映画監督デビュー作となるムニア・メドゥールが、自身の経験から生み出した。2019年・第72回カンヌ国際映画祭ある視点部門で上映されて称賛を集めるも、本国アルジェリアでは当局によって上映禁止となった。90年代、アルジェリア。ファッションデザイナーを夢みる大学生のネジャマは、ナイトクラブで自作のドレスを販売していたが、イスラム原理主義の台頭により、首都アルジェでは女性にヒジャブの着用を強要するポスターがいたるところに貼りだされていた。そんな現実に抗うネジュマは、ある悲劇的な出来事をきっかけに、自分たちの自由と未来をつかみ取るため、命がけともいえるファッションショーの開催を決意する。
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