キーラ・ナイトレイ主演
1970年のミス・ワールドで実際に起きた騒動とその後を描いた作品です。
本作ではルッキズム、男尊女卑など女性差別に気づいていない男達が登場します(コメディでやや誇張しているかも)。
「彼女は胸の足りなさをヒップでカバーしている」
陰でとはいえミス・ワールドを選ぶとなるとそういう会話になるんですかね。選考委員をはじめ記者やカメラマンまでが、女性を品定めしているような視線は異様です。それもみんな男ばかり。権力を得たり立場が上になると勘違いする男もいるでしょう。今も変わっていませんね。
そんな中で、主人公サリーの同居人男性が見せるパートナーへの理解は本来の"あるべき姿"であり安心しました。
また、ミス・ワールド出場者、女性活動家たち、主催者側の妻など、それぞれの立場の女性の心情を深く描いているところは良かったです。
特に当時、女性差別の反対運動をした人たちは本当に賞賛されるべき。従来の価値観に疑問を抱くきっかけになり、世界中の女性を勇気づけた。もちろんミス・ワールドにチャンスを求め、夢や希望を持って出場した女性たちには何ら罪はありません。
ラストは騒動に関わった女性たちに光が当たることで、真実味が増して良い終わり方だったと思います。ジェシー・バックリー演じたジョーはカッコよかった!✨
それにしても、男が偉いという価値観の人は今も普通にいます。さらに本人は間違っている事に気づいていない。そこがイタイ。
自分もひとりの男として、考えや言動には気をつけたいです。