maki

プロミシング・ヤング・ウーマンのmakiのレビュー・感想・評価

4.1
性暴力への怒りや、その行為を有耶無耶にする社会の構造や風潮への徹底的な復讐劇。

重いテーマを扱いながら直接的な用語も描写も一切用いず、毒々しくてポップな画や音楽、さらに、一瞬訪れたかのような幸せ絶好調みたいなシーンは最高で、絶妙にコントロールされた作品だった。

男性女性問わず、ある程度歳を重ねた人であれば、自身のこれまでと重ねて、どこか居心地の悪い感覚を覚える人も多いかもしれない。

ブリトニーやパリス・ヒルトン(が歌手活動?したの知らなくて、びっくり。ちょっと癖になる。)の楽曲を持ち込む文脈とか、同じ映画に、トリスタンとイゾルテが流れたりと、もう唸るしかない。
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