Ri

プロミシング・ヤング・ウーマンのRiのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

優秀でサイコで、親友想いで強くて流されず最後まで戦った主人公
サイコだから危なっかしい方法で復讐をしていくけど
頭が良いから自分がしていることの危うさも想定内でいざという時の保険もちゃんとかけてる

女性なら幼いときから女性差別や性的嫌がらせの経験をしてる人は多いと思う
男性からしたらそれは悪ふざけの軽い冗談のつもりだったり、悪気無い異性へのアプローチだったりするんだろう
けれど自覚があろうと無かろうと、された側には関係なくて
この映画はそんな日常で女性がさらされる異性からの嫌がらせや、そんな被害にあった時の同性からのバッシングや無理解も描かれてる

医学生のような比較的裕福な家庭の育ちで優秀な人間の集まりでも、倫理道徳が無く加害者側になるというのがリアルで胸糞悪さが増す 
(個人的に医者や教師や坊主なんかの職業には弱い人に寄り添える徳の高い人格を期待して、所詮同じ人間だから色んな奴がいると大人になってわかった時みたいな、そんな期待を裏切られた時の絶望を感じられる映画なのかも)

ライアンの最後の捨て台詞、クズだけど理解もできるけどやっぱ口に出すのはクズでがっかり

主人公も医大に通ってた設定だけあって家もお姫様みたいなインテリアで、父親からも愛されてる
父親からみた主人公は過去の事件が原因で大学中退、医者を諦めカフェで働きながら恋人もおらず実家暮らし…そんな娘が心配だけど、じっと見守ってたのが分かるのが
ライアンを紹介した夜の、安心した父親の姿
主人公の分岐点は沢山あったけど、結局最後まで自分が決めたことをやり抜いた
ただ父親を思えばこんな結末じゃなければ良かったのにとも思った

話の内容は暗いし重いけど、主人公のファッションに注目するのも楽しい
私服衣装はドーリーなワンピースに、ヘアアクセサリーの色もちゃんと合わせててそれが凄くかわいいからいつかまた観たい
Ri

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