ビオラ

ナザレのイエスのビオラのレビュー・感想・評価

ナザレのイエス(1977年製作の映画)
4.8
素晴らしかった。

イエスの時代の再現にも忠実で、聖書を読むだけでは想像が難しい服装や住居、毎日の生活の様子が映像化されることで、いきいきと感じられる。

有名なエピソードを取り上げ、聖句がそのまま使われているのも嬉しい。その時の登場人物の感情や動きが演出されることによってよりリアルなものになっている。

特筆すべきはユダの取り上げ方だ。裏切り者としか記されていない彼の背景を説得力あるキャラクターとして確立させることで、裏切り行為との整合性はありながら、彼も神の計画のうちにあった犠牲者の1人として表現される。

見応えのあるドラマだった。
適当な価格で手に入れば手元に置きたい。
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