ビオラさんの映画レビュー・感想・評価

ビオラ

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ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

3.7

エジプトの風景がゴージャスで見応えがある。
南エジプトには行かなかったので、旅行気分が味わえた。
ナイル川クルーズ船の雰囲気も楽しめる。

犯人の男性はいかにも胡散臭い風貌とプロフィールで
あぁ、やっ
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オットーという男(2022年製作の映画)

4.1

町内一の嫌われ者、には見えないよ。
お隣のご夫婦とも交流があるし、ジミーも毎朝声をかけてくれる。
いつも不機嫌で口うるさい老人がいたら、みんな敬遠して関わらないと思うけど。
転入者マリソル一家の押し付
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ナチュラル(1984年製作の映画)

3.7

たまたまBSでやっていた。
ロバートレッドフォードは品があるなぁ。

音楽も素敵。エデンの東を思わせるゆったりとしたメロディは
スケートに使われそう。

ゲキ×シネ「薔薇とサムライ2 海賊女王の帰還」(2023年製作の映画)

4.5

やっぱり新感線の舞台は面白い!
最近生観劇から遠ざかっていたけど、観に行った「薔薇サム1」の天海祐希のカッコ良さに痺れたから、久しぶりのゲキシネ。

もぉ、天海祐希のカッコ良さが全幕にあふれた作品でし
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ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)

3.5

「リバー流れないでよ」鑑賞後、ヨーロッパ企画のタイムトラベルものを探して観てます。

二条駅前のカフェだけを舞台にしたタイム・パラドックス。
なんと経済的な映画!しかもエピローグで判明するのが、監督が
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サマータイムマシン・ブルース(2005年製作の映画)

3.8

「リバー流れないでよ」から遡って観てる。
いやぁ、このタイムパラドックスはわかりやすいし、伏線の回収も痛快で面白い。不気味な未来人の後輩の正体がわかるという、残念なオチもいい。

瑛太も真木よう子も若
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

4.1

こういう邦画、あまり劇場に観に行くことないんだけど、貴船が舞台っていうのと、割と高評価が多かったので。

結果。面白かった。
なんかほっこりした。

2分間のループってどうなるのか、と思いきや、初めは
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.1

こういう作品こそ大画面で映画を鑑賞する醍醐味だなぁ。
シンプルに楽しめる。

ロケ地の選択も素晴らしい。
石畳のローマでカーチェイス、ベネツィアの路地と運河での捕り物劇、クライマックスは大自然の広がる
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ランガスタラム(2018年製作の映画)

3.5

前半と後半、別の色合いの作品が2本楽しめる、というような姿勢でいいかも。前半はなかなかストーリーの方向性が見えないけど、差し込まれるボリウッド・ダンスの圧巻のシーンは楽しい。

後半の展開は息を呑むサ
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リトル・マーメイド(2023年製作の映画)

3.9

思っていたよりずっと良かった。
ディズニー映画の挿入歌がどれも素晴らしくて、聴き慣れたその曲たちを聴くだけで、そしてその光景が実写版になっているだけでワクワクした。

主人公のハルベリーは歌のうまさは
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.0

スラムダンクは未読、バスケに詳しくなく、アニメもあまり見ない。
レビューの凄まじさに遅ればせながら。

面白かった!
アニメの動きの滑らかさはBLUE GIANT でも確認したけど、
これは、はるかに
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怪物(2023年製作の映画)

3.8

人が噂と空想から、もしくは自分の思い込みで、悪意なく伝達する先にムクムク生まれるもの、それが怪物かなぁ。

平和に暮らす母子家庭にちょっとしたトラブル。母の不安は何も言わない少年の胸に秘めた思いを飛び
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Winny(2023年製作の映画)

3.9

ウィニーの開発者を京都府警が捕まえた、というニュースは記憶がある。
深くは知らず、違法アップロードした人くらいにしか思ってなかった。

開発者が捕まった例はない、と弁護士が言うのに結局7年もの歳月がか
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.9

アニメはディズニーとジブリしか観たことがなく、漫画をちょっと下に見てたとこがある。

もちろんこの作品の原作も読んでないけど、レビューを読んで気になって、かろうじて上映してるミニシアターで鑑賞。
でも
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逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

3.6

難破した船が着いた無人島で、立場が逆転する話だ、とだけの情報で
面白そうだと観に行ったが、むしろ、その要素はほんの一部分、
アイロニーに次ぐアイロニーで描き出される世界は、狂ったブラックユーモアに見え
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別れる決心(2022年製作の映画)

3.2

うわ、これは難しい。
主人公の妄想なのか現実なのか、記憶なのかときどきわからなくなるし、急に登場した人物の関連性を、その会話と状況で瞬時に判断しないといけない。

この監督らしい、というレビューを観る
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

4.4

いろんな意味で重く深い。
これがコメディ部門?え〜どこが?
ぜ〜んぶ壮大なボケってこと??

急に絶縁を言い渡されるパードリック。
その理由はすぐに明かされるが、老いたコルムにとって、彼との何も生み出
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エンドロールのつづき(2021年製作の映画)

4.2

インドの片田舎の風景、チャイを売る光景、美味しそうなごはん、これだけで大好物な映画。

映画に魅せられた少年の涙ぐましい思い、なんとかフィルムを見ようと友人たちを巻き込んでガラクタをかき集めるわくわく
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非常宣言(2020年製作の映画)

4.2

ソン・ガンホ、イ・ビョンホンのダブル主演とくれば期待大!
しかし感染モノ、って出し尽くされた気がするなぁ、と思いつつレビューの高評価につられた観ました。

結果、めちゃくちゃ面白かった!
新感染と似た
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RRR(2022年製作の映画)

4.7

最高!面白すぎる。
バーフバリを超えたわ。

序盤からトップギアを入れたような猛烈なアクションとラーマの強烈なキャラを見せつける。
イギリス統治下の悲哀を背景にしながら納得のいくストーリーと圧倒的に強
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あちらにいる鬼(2022年製作の映画)

3.0

瀬戸内寂聴展を見に行ったので、瞬間的に興味が出て観に行った。

もともと持っていたイメージ通り、男女関係に奔放な2人の作家の話。
芸術家に常識や倫理は必要ないと言えば、そうですかーと言うしかないが、
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

3.9

原作がめちゃくちゃ面白かったので、映画化と聞いてどんなふうに描かれているのか確認したかった。

結末は知っているので、そのドキドキ感や意外性はなかったけど、イメージしていた湿地が想像以上に美しく、カイ
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容疑者Xの献身(2008年製作の映画)

4.1

「沈黙のパレード」を観て過去のガリレオを観たくなり3回目の鑑賞。

ガリレオ3作の中では、ずば抜けて面白い。
原作が直木賞受賞の佳作であり、ストーリーそのものが面白いこともあるが、石神役の堤真一が、彼
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真夏の方程式(2013年製作の映画)

4.0

「沈黙のパレード」を観たタイミングで、もう一度観たくなってプライムで鑑賞。

これは良くできたストーリーだなぁ。
過去の殺人事件との関連が徐々に明かされていくゾクゾク感、その手段に思わぬ人物も関わって
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沈黙のパレード(2022年製作の映画)

3.9

原作を読んでいたのに細部を忘れてしまっていて、純粋に犯人探しも楽しんでしまった!

パレードの部分にはツッコミどころがあるが…
大人が前列で踏み台に乗ったらあかんやろ、とか地方の小さな町の催しなのに山
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PLAN 75(2022年製作の映画)

4.1

完全なファンタジーでありながら、圧倒的リアリティに呑み込まれる。

プラン75の窓口業務を行う磯村勇斗演じるヒロムのいかにも淡々とした案内が、保険や旅行の営業のように演じられていて、そこにはただ仕事の
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キングメーカー 大統領を作った男(2021年製作の映画)

4.2

おもしろかった〜!
金大中といえば日本滞在中に拉致されたニュースが第一印象。
何者なのか全く知らなかったし、その後の韓国の政治も、最近韓国映画を見始めるまでは全然知らなかった。

「光州事件」関連や「
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.5

ソン・ガンホの出演作にハズレなし、カンヌでの主演男優賞、
脇役に至るまで豪華俳優陣、テーマも絶対面白い、と
めちゃくちゃ期待して初日に観に行った。

期待しすぎたかな。

良くも悪くも是枝監督の作品に
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カモン カモン(2021年製作の映画)

4.0

カモン、カモン。そういう意味だったのか。
今になって、この意味に深くうなづくとは、成長が遅すぎるなぁ。

ジェシー役の子の演技が、素ではないかと思うほど自然。
特にジョニーとの会話で、自分勝手にかぶせ
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シルミド/SILMIDO(2003年製作の映画)

4.0

実話だと知って、観るのに力が入ってしまった。
しかも実際は民間人であったとは。

ソル・ギョングはどの作品のどの役にも憑依してしまう。
特殊部隊の隊員たちが親密になり無邪気な笑顔を見せるほど
その後の
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帰らない日曜日(2021年製作の映画)

3.5

英国の田舎の風景が美しい。
裕福な家のインテリアも目の保養になる。

ジェーンは婚約者のいる身分違いの男と秘密の逢瀬を楽しむが、
どうみても性のはけ口になってるだけ。
男性は彼女を置いて婚約者との食事
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.0

「エール」のリメイクだが、漁師の家族という設定や本当に耳の不自由な俳優を起用するなどで、より説得力、引き付ける力が増した。

田舎の、狭い人間関係で暮らす家族。平気で下ネタを手話で喋り散らかす無神経な
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薬の神じゃない!(2018年製作の映画)

4.2

実話だということで説得力が増した。

違法に薬を買い付けるというのは
「ダラスバイヤーズクラブ」を彷彿とさせる題材。
中国で、こんな政府批判のような映画製作できるんだ、というちょっとした驚きもある。
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ファーザー(2020年製作の映画)

4.1

前半はサスペンスを見ているかのようだ。
娘の姿や結婚相手が変わったり、住んでる場所も自宅ではなく娘の家だと言われたり。

ものが無くなったと言ったり攻撃的になるアンソニーは
明らかに認知症であると思わ
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パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

4.1

フィルは胸糞悪い、横暴なカウボーイ。
前半はカンパーパッチの冷たい顔立ちと冷酷なフィルが一致して本当に気持ち悪いキャラクターだ。

連れ子のピーターにも、最初は辛く当たるがひょんなことから
気にかける
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