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Curve(原題)のswansongのレビュー・感想・評価

Curve(原題)(2016年製作の映画)
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ぁぁぁああああああああああっ!

絶叫の途中で目覚め、しばしの茫然自失のあと、"まだ生きてる♪" という喜ばしい事実にようやく気づく…

そんな強烈な悪夢を10分弱の映像作品で見事に再現しましたね!

絶望的な角度の傾斜。
足下には底知れぬ奈落。
万有引力と摩擦係数の、儚いせめぎ合い。
這い上がろうともがけばもがくほど、ますます悪化する状況 …

ん? このシーン、前にどこかで観たことあるぞ…

これ、むか~しテレビでやってた「ダイビングクイズ」ですやん。(* ≧∀≦))

そう。"不正解" or "対戦相手が先に正解"のたびに、解答者の乗ってる滑り台の傾斜が15°ずつ険しくなっていき、先に"奈落"へと滑り落ちた方がアウト!っていう、視聴者参加型のクイズ番組でしたね。
もちろん"奈落"の底には、色とりどりのバルーンが敷きつめてありましたけど。

それはさておき、この前置きなしの純粋な恐怖体験を通して、作り手は私たちにいったい何を伝えたかったのか?
さっぱり解らんので調べてみたら、ティム·イーガン監督ご自身のコメントの抜粋に行き当たりました。

「いえね、ひたすら人をコワがらせたかっただけなんすわ。数年前の交通事故の体験なんかが無意識のうちに反映されてるかも知れませんけどね。彼女の安否? 私は"どっこい生きてる"という解釈が好きですな。」 (大意)

監督、貴方の目論見どおりですやん。
おかげでこっちは、最初から最後まで心中で悲鳴を上げっぱなしでしたよ…

痛いのダメ、暗い海ダメ、落っこちる係のアトラクションぜったいダメ!
そんな私めにとって、このショートフィルムはトラウマ級の絶叫ライドでございました。
これ、VR化したら売れると思いますよ。
私は遠慮しときますけどね!(笑)

(* ≧∀≦)) ナンボナンデモ、コワスギル ヤロ!
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