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名探偵コナン 緋色の弾丸のずどこんちょのレビュー・感想・評価

名探偵コナン 緋色の弾丸(2021年製作の映画)
3.1
1997年の「時計じかけの摩天楼」から毎年欠かさず公開してきたコナン映画ですが、2020年の本作はコロナ禍で公開延期。満を持して2021年に公開されました。

赤井一家の勢揃いが今回の最大の特徴で、赤井秀一、羽田秀吉、世良真純、メアリー世良がそれぞれの立場で事件に関わっていきます。羽田秀吉やメアリーを劇場版で見れたのも目新しくて良かったですし、秀吉と由美の恋愛模様を見れたのも新鮮でした。
特に将棋の天才、チュウ吉が地図を頭に叩き込んで将棋を指す要領で犯人を追い込み、秀一とFBIらがその指示に従ってカーチェイスで追い詰める連携プレーは圧巻。それぞれの特技を活かしたのみならず、そこにはお互いに対する厚い信頼が欠かせないと思いますので、これぞファミリーの成し遂げる技といった印象です。

事件の規模やストーリーとしても存分に楽しめました。
相変わらず劇場版コナンではダイ・ハードでもあり得ないであろう超絶ド派手アクションが展開されますが、本作も最後に息を呑む恐ろしい展開が待ち受けています。
今回はそのド派手アクションに至るまでが自然な流れだったかもしれません。

あと、赤井秀一の神業的な射撃技術と、寸分の狂いもなく計算通りに犯人を誘導したコナンと会長の形勢逆転の作戦が現実離れし過ぎていて逆に怖かったです。
100回ぐらい検証してようやく実現できるかもしれないぐらいの奇跡に命懸けるなよ……コナン君ならもっと他のアイデア浮かぶでしょうに。

「クエンチ」について、灰原哀が連呼していたのでよく覚えました。知りませんでした。コナン映画、時々勉強になります。