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とらんぷ譚のセレクトのレビュー・感想・評価

とらんぷ譚(1936年製作の映画)
3.7
監督のセンスと遊び心満載な映画だった。

詐欺師になるまでの主人公とナレーションを監督自ら演じている。

いきなりOPからトランプをめくってタイトルが出るのがオシャレ。悪い男だけど、憎めないどころかこんな波瀾万丈な人生を送ってみたいなと憧れる存在にすら感じる。

落語のような作り上がりで、立川談志の人間の業の肯定というように、人間の情けなさ、愚かさを本質と捉え、肯定する。ラストも落語らしくお後が宜しいようで良かった。
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