元は台湾の音楽ゲームらしい。一応、音楽ゲームにしては珍しく物語の設定はあるようだが、でも物語そのものがある訳では無い。
謎の空間に落ちた少女アリスは、DEEMOなる黒い存在の弾くピアノで木を育て、大きくなった木を上り元の世界へ帰ろうという設定なんだってさ。でもそれぐらいしかない。
そもそもストーリーの無いゲームに対して無理矢理ストーリーを作っているから話自体が凄い浅く感じるわ。
ゲームだと気にならないであろう、音楽が植物を育てるというのもアニメになると妙にエコロジカルな空気が漂って陳腐に感じる。
また、アリスが高校生になってからというパートはアニメのオリジナルなのかな？アニメ制作側の苦肉の策を感じるが、それでも蛇足だと思うなぁ。
後半、アリスにとってのあの空間が何だったのか、DEEMOの存在が何だったのかが判明する。脚本家よく頑張ったね。
エンドロールの水彩画っぽい絵柄が良かったし、ゲームのイメージもきっとこういうのだったのだろう。本編のDCG丸出しのタッチよりも、こういう手描き感あるタッチで40分くらいの作品で見たかったかな。
多分ゲームでいっぱい稼いだ台湾企業IGに依頼したのだろうが、アニメ制作側の意欲は余り感じなかったな。
