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バビロンのaka黄屑のレビュー・感想・評価

バビロン(2021年製作の映画)
3.0
『バビロン』(22年)観了。1926年から数年間の無声映画→トーキーへの映画界変革期を描く群像劇(最終的には後日譚として52年のエピソードも出てくるので26年もの歳月が描かれてる)。
85年生れ(若い!)デイミアン・チャゼル渾身の"映画賛歌"なんだろうけど、序盤のパーティのシーンが全編通して一番の見せ場(汗)とゆーのもあり185分は兎に角長杉でまだ撮るべきぢゃなかった若気の至り感。
目利きのマーゴット・ロビーが製作に名を連ねてなくて怪演してるトビー・マグワイアが製作総指揮なのも「やっぱり今イチ」感…
流行りってのはあって、一線級の監督たちがこぞって"昔が舞台"の映画を撮ってるけど寧ろ"今が舞台"の作品を撮る勇気がほしい23年時点の所感。
本作観るまで前作『ファースト・マン』の存在を忘れて〼た(汗)が、思い起こすとアレはナカナカで、本作は到底及ばず。ただ『ラ・ラ・ランド』の輝きはフロックぢゃないと思うし、ずっと素晴らしいマーゴット・ロビーの熱演(却って『バービー』への期待が高まった!)と『セッション』からずっと一緒のJustin Hurwitzの今回もイイ!!スコアがあったから見限らず次作に期待し〼♪
クレジットを見ると無声映画の女性監督役オリヴィア・ハミルトンは監督の奥さん。主演の一人ディエゴ・カルヴァにとっては間違いなく出世作。
撮影リヌス・サンドグレンと編集トム・クロスは『ラ・ラ・ランド』からずっと続投。
余談デスがタイトルを知った時にすぐ我が心の名作『グッドモーニング・バビロン!』を想起したんだけど(因みに『イントレランス』は1916年の映画で本作の設定より更に10年前)そっちぢゃなく59年に出版されたハリウッドの内幕が書かれた書籍『ハリウッド・バビロン』がネタ元らすい。
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