冒頭から工事現場で働く男。
仕事終わりには酒を飲むだけで、空虚な日々を送る毎日。
もうこれだけでジャックはアルコール依存症であることが分かる。
そんなジャックは過去バスケ選手であり、チームのコーチを任されることに。
型通りのスポーツものと思うと明らかに違う形。
決して勝利で高揚するようなタイプではない。
むしろそういう喝采するような部分を外してくる。
チームの面々もほとんどフューチャーしない。
コーチのベン・アフレックを描くのみ。
変わっていく過程を見せるドラマであり、バスケはあくまできっかけでしかない。
まだ実生活のアフレックは撮影当時アルコール依存症を患っており、この作品がリハビリに果たした役割は大きいのかも。
ラストの切り上げ方も、おおよそスポーツ映画では見かけない形だが、コーチもチームメイトも前を向こうとしているのが微笑ましい。