各方面から絶賛されてるとあって、配信を心待ちにしていた作品。
30歳なんてまだまだ若いのに…と思ったけれど、ミュージカル作曲家として芽が出るには遅すぎる基準なのか。30歳になるー!とアンドリュー・ガーフィールド演じる主人公が落胆の声を挙げる度にブーメランのように自分に返ってきてグサグサと胸が痛んだ(笑)
ミュージカルで自身の活動を振り返る手法は斬新で、ストーリーが頭に入ってきにくいかもとも思ったが、そんな心配もなく最後までサクサクと観ることができた。
どの楽曲も素晴らしく、思わず口ずさんでしまうものばかり。また、アンドリュー・ガーフィールドがここまで唄える俳優とも知らなかったので新たな発見があり魅了された。中でも、ジョナサンが悩みに悩んで生み出した曲「Come to Your Senses」が気に入り、観終わった後速攻でダウンロードした。離れていった恋人が歌っているように錯覚する歌唱シーンはこの映画の最大の見せ場ではないか。
アンドリュー・ガーフィールドの親友役で何度もトニー賞にノミネートされているロビン・デ・ヘススを起用しているのも良き!彼の歌唱力と表現力の素晴らしさに、久しぶりに圧倒された。
ミュージカルを毛嫌いしている人にこそ是非観てもらいたい。