急遽、甥っ子ジェシーの面倒を見ることになった叔父のジョニー。
9歳とは思えない、目を見張るほど賢く鋭いジェシーに手を焼きながらも最初からジェシーと誠実に向き合おうとするジョニーの優しさが観ていて心地よく微笑ましい。
なんとなくギクシャクしていたジェシーの母である妹とも、ジェシーがナチュラルな橋渡し役となって最後にはマイルドに2人の距離感が縮まった感じも良かった。
作中、様々な年齢層の子どもたちにインタビューし、その音源を採集するというジョニーのジャーナリスト活動の中で子どもたちの心の声を聞くことができるのだけど、
子どもって私たちが思ってるほど子どもじゃないというか。
ジェシーもそうだけど、彼らはびっくりするほど倫理観がきちんとあって哲学的で大人よりよっぽど上手に自分の気持ちを言葉にすることができる。
それでいてこの上なくピュアなんだから。
どうしてこのままこんな気持ちのままみんな大人になれないんだろう。
彼らのようなハートのまま大きいなれたら、社会は、世界はもっとより良くやさしいものになるんじゃないかななんてふと思った。
