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静かなる男のkazu1961のレビュー・感想・評価

静かなる男(1952年製作の映画)
4.0
🔸Film Diary————————————————-
▪️本年鑑賞数 :2021-514 再鑑賞
▪️#死ぬまでに観たい映画1001本 461/1001

🖋オープニングからの、羊を追う女性メアリー・ケイト(モーリン・オハラ)の青と赤のコントラストのスカートが目に飛び込んでくるのが印象的です。そしてその娘に一目惚れするショーン・ソーントン(ジョン・ウェイン)。この時点でもう素敵だけど無骨なラブストーリーが予感できます。ほんとこの時代のテクニカラーの色彩が情緒的で大好きです。本作のメアリー・ケイトを演じるモーリン・オハラは、鮮やかな赤毛も相まって“テクニカラーの女王”と呼ばれた女優だったんですね。

🖋本作、監督ジョン・フォード、主演ジョン・ウェインのコンビによる名作ラブストーリー&人情喜劇です。ジョン・フォード監督自身アイルランド移民の子供で、主人公ショーン・ソーントンに自身の郷愁を投影しています。ジョン・フォード×ジョン・ウェイン× モーリン・オハラ、詩情豊かなアイルランドのロケーションを舞台に繰り広げられる牧歌的で心豊かになる素敵なラブストーリー&人情喜劇、とても素敵な作品です。

🖋そして本作、しきたり重視のアイルランドに自由を身につけたアメリカ人がやってくる異文化の交流の面白さが根底にある作品です。そこにジョン・フォード監督の得意の詩情や、素朴な登場人物がその世界を彩っています。これぞ映画!!という、フォード監督の名作の一つですね!!1952年度アカデミー賞監督賞・撮影賞受賞を受賞しました。

😊物語は。。。(参考:allcinemaより)
元ボクサーの主人公シーンが、引退して故郷アイルランドの小村に戻ってきた。彼はやがて、一人の美しい女性メアリー・ケイトと知り合い結婚を約束する。しかし、彼女の兄レッドは付近でも知られた乱暴者のうえ、彼の欲しがっていた家をシーンが手に入れた為、妹の結婚に反対する。そんな兄と戦おうとしないシーンに腹を立てるメアリーだったが、実はシーンは現役の頃、試合で相手選手を誤って殴り殺してしまうという過去があった。それ以来、拳闘を封じてきたシーンだが、メアリーとの結婚を力ずくで認めさせようと、ついにレッドに立ち向かう…。

🔸Database————————————————-
🎥邦題 :『静かなる男』
原題(英題):『The Quiet Man』
🎥製作国 :アメリカ
🎥初公開 :1952
日本公開 :1953/03/03
🎥上映時間 :129分
🎥受賞 :第25回アカデミー賞 監督賞 撮影賞
🎥監督(製作):ジョン・フォード
脚本 :フランク・S・ニュージェント
原作 :※※※
撮影 :ウィントン・C・ホック
音楽 :ヴィクター・ヤング
出演(声優):ジョン・ウェイン、モーリン・オハラ、バリー・フィッツジェラルド、ワード・ボンド、ヴィクター・マクラグレン

🔸Overview (映画. comより)———————
米アカデミー賞で史上最多となる4回の監督賞を受賞し、「男の敵」「駅馬車」「怒りの葡萄」など不朽の名作の数々を残したジョン・フォード監督が、自身のルーツでもあるアイルランドの小さな村を舞台に、詩情豊かな人間関係を描き出したヒューマンラブストーリー。アメリカでボクサーとして暮らしていたシーン・ソーントンは、戦いの場から身を引き、故郷のアイルランドに戻ってくる。他人の手にわたっていた生家を買い戻し、静かに暮らそうと考えていたシーンだったが、村の大地主で乱暴者のレッドもその家を買い取ろうと計画していた。シーンは村に着いてすぐに出会った娘メリー・ケイトと恋仲になっていたが、彼女がレッドの妹であったことから、事態はさらに面倒なことになってしまう。主演はフォード作品に欠かせないジョン・ウェインとモーリン・オハラ。1952年・第25回アカデミー賞では作品賞ほか7部門にノミネート。フォードが4度目の監督賞を手にした。ジョン・フォード監督生誕120周年を記念した2014年、デジタルリマスター版でリバイバル。
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