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第七の封印のkazu1961のレビュー・感想・評価

第七の封印(1956年製作の映画)
3.8
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-430 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-573

🖋ベイルマン監督にとっては、これまた意欲的でチャレンジングな作品。一人の騎士が“神はいるのか?”という、宗教に対する解答を求め、死神とディスカッションを繰り返しながら答えを求めていく様を描いてます。

🖋土着信仰とキリスト教信仰が混在する中世の北欧を舞台に、死神・疫病・不倫・魔女狩りと悲観主義支配された不穏な空気感のもと、生と死のイメージを具象化していく、そんなチャレンジがおこなわれています。ある意味難解な作品でもあり、ベルイマンが神の不在という実存主義的なテーマに挑んだ作品でもあります。

🖋そしてラストの“死の舞踏"をはじめ名場面の連続は、後世の映画作家たちに多大な影響を与えたとされています。特にウディ・アレンが、「最も好きで、最も影響を受けた映画」と語ったそうです。

🖋また、重要な役柄を演じたマックス・フォン・シドーとビビ・アンデショーンの二人にとって、本作品は彼らのキャリアを飛躍させる出世作にもなったんですね。

🖋哲学的。。。難しいかも。でもオープニングから騎士と死がチェスをするシーンはシンボリックでとても印象的でした。

😳Story:(参考: Amazon)
ペストが蔓延し、世界の終末の不安に慄く中世ヨーロッパ。10年にわたる十字軍の遠征から帰途についた騎士アントーニウスと従者ヨンス。疲れ果て、浜辺で眠れぬ夜を過ごすアントーニウスの前に「死」と名乗る黒いマントの男が現れる。彼を連れて行こうとする死神に対し、チェスの勝負を挑むアントーニウス。「対局の間、死はお預けだ。私が勝てば解放してくれ」興味を示した死神は条件を受け入れ、チェスの盤を挟んで戦いが始まる…。

🔸Database🔸
・邦題 :『第七の封印』
・原題 :『Det sjunde inseglet』
・製作国 : スウェーデン
・初公開 : 1957
・日本公開 : 1963/11/09
・上映時間 : 97分
・受賞 : ※※※
・監督 : イングマール・ベルイマン
・脚本 : イングマール・ベルイマン
・原作 : ※※※
・撮影 : グンナール・フィッシェル
・音楽 : エリク・ノルドグレン
・出演 : マックス・フォン・シドー、グンナール・ビョルンストランド、ベント・エケロート

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
スウェーデンの巨匠イングマール・ベルイマンが、中世ヨーロッパを舞台に人間の生と死、神の存在を問いかけた異色ドラマ。ペストがまん延する中世のヨーロッパ。長年にわたる十字軍の遠征から帰還した騎士アントニウスは、自分の後を死神が追ってきていることに気づく。死を宣告されたアントニウスは、自分の命を賭けて死神とチェス勝負をすることになるが……。主人公アントニウス役にマックス・フォン・シドー。第10回カンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞した。2013年、デジタルリマスター版でリバイバル公開。
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