このレビューはネタバレを含みます
謎の施設で食事が上から降りてくる。
全員分足りるように作られているけれど、上位階の人たちが独占するので下の階の人ほど食べ物が届かない。
実験施設なのか?と思ったけどわからない。
最初は頑なに食事を拒んでいた主人公が徐々に環境に適応していく過程が、せざるを得ないことだけど改めて環境って大事なんだな…と思った。
適応できない人、希望のない人は自殺していく。
階を彷徨うミハルは最後まで正体がわからなかった。
16歳以上しか入れないのに小さな子どもがいるのは何故か。最後に見た幻覚だったのか?
上の階層に行くと下の階層を馬鹿にする。
皆いる施設は同じなのに、次は下層に行く可能性もあるのに。
でも下に見ることで自分の精神を保っているのかも。
全てに重ねることができると思ったが、
受け取ったメッセージは
システムを変えることはできないが、変える努力をすることはできる
と思ったけどこれも違うのかもしれない。
謎がたくさんであれこれ考える余地がありすぎて面白い。