ナイトアウェイク

すばらしき世界のナイトアウェイクのレビュー・感想・評価

すばらしき世界(2021年製作の映画)
2.3
2022年4月2日、鑑賞。

人は生きてるだけで、制限もあり、縛りがある。
それが人並みというのであれば、主人公はそこに行けたのかな?


ネタバレ。
基本は、私自身への記録。
間違えて読む人は気を付けて。
読まなくていい、自分宛てだから。
✮マークは、大好きな部分。














納得できない事もいっぱいあるけど、そうやって生きてる人が沢山いる。自分もそこに下りて行ったからこそ、見えたものがある。
そういう事も含めてるのかな?

終盤での作業場の場面は、面白い構図だった。感情に任せて、暴走で正論をぶつけようものなら、相手が悪くても世の中はそんな見方はしない。

✮[言い分は分かるけど、暴力を行使した方が絶対悪い。]だから、あの瞬間は迎合した。間違ってはいない。私も、そうする。でも、やっぱり許せない。
そんな事が当たり前の世の中で、色々と生き難い世界で、人からのちょっとした優しさだったり、小さい気持ちに救われる事もある。
そこに、気付く事もある。

主人公は、少しずつ、それを心の中に貯められてたんだろうな。
敢えてそれを、小さい飴玉と例えるなら、主人公はそれを幾つか持ってる事を分かってたんだ。

裏社会にいた時は、最悪の死に方も絶対覚悟して生きてた。いつ、何かの理由で敵対組織に捕まって、埋められるかも知れない。ずっと連れ添った兄弟分に売られるなんて、当たり前の世界。形はなんであれ、その世界の死に方を覚悟してた。

それが、カタギの人と同じ、普通に生活してたら、倒れてしまった。誰かに狙われる不安な毎日で、最悪なそれが的中したのではない。

[抗争の末に、死亡が確認された。]ではなく、
[知人が倒れてるのを発見し、…。]。

✮主人公は普通の一般人と同じく、その中に自分もいる事を少しでも実感できて、普通の人として果てられた事も喜んでるのかな。
ある意味ありふれていて、普通の逝き方。

いいなぁ。

記録。