前から気になっていた作品で先日Netflix配信が始まったのを機に初鑑賞。
映画における音響の重要性とその創造性について体感させてくれる素晴らしく教育的なドキュメンタリー。これは劇場行っとくべきだった。。
人間における、そして映画史における「音」の大切さから説き起こすスケール感がもう素敵。原題にある通りmaking waves🌊ですね〜
映画ファンならお馴染みの名作を引用しながら音響の歴史と役割を紹介していく。個人的にはやはり大好きな『地獄の黙示録』『ゴッドファーザー』『スター・ウォーズ』、オーソン・ウェルズやデヴィッド・リンチの革新性なんかの件は熱くなりますね〜。また女性クリエイターも多く登場し彼女たちの声を聞けるあたりも興味深い。
最近レビューした『トップガン』のあのリアルな飛行音🛫、あれはなんと🦁や🐯や🐵の声から来ているというのは驚きのエピソードだった。またヒッチコックの『鳥』は緊張感の演出のためあえて音を入れない引き算の論理から組み立てられているというのも非常に示唆的。
映画における「リアル」というのは単なるありのままの現実の引き写しなどではなく、とってもクリエイティヴな仕事の末に産み出されている現象なのだ、ということを感じさせてくれる。
鑑賞後は映画の見方、というか映画の聴き方の変わる作品。『すばらしき映画音楽たち』の方もいってみようかな〜