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辰巳のEDDIEのレビュー・感想・評価

辰巳(2023年製作の映画)
4.0
こりゃシビれるね〜。
裏社会の掟と仁義、復讐の連鎖、大事なところで流れる涙。敵味方関係なく、いざという時に流す涙には意味がある。正義や悪という見方以前に自分なりの信念がある、引けない理由があるのだろう。個人的に後藤剛範がお気に入りキャラだった。

うん、映画好き界隈で話題になるのも納得なハードボイルド展開でしたね。
冒頭のオープニングムービーからカッコ良さ溢れており、あとは遠藤雄弥演じる主人公の辰巳を中心として、裏社会のアレコレが群像劇的に展開していきます。
もはや森田想演じる葵が愚の骨頂ってぐらい原因の9割ぐらい作ってしまうんですが、目まぐるしくエグいヤクザものの争い事が起きていくんで目が離せません。

なんだかんだヤクザもの、半グレ集団って言っても仁義を尽くさないやつはいないってわけで、やったやられたの復讐心はもちろん、お礼としてのお返しも忘れません。
だから、そのあたりの仁義を尽くすキャラとしては後藤剛範演じる後藤がぶっちぎりで義理人情に熱かったですね。

物語の展開は手放しで絶賛できるというよりも、粗はあるけど気にするよりも楽しいが勝っちゃうって感じでしょうか。

人体を切り刻むとかの損壊描写は容赦なくやってくるので、そういうのが苦手な人はお気をつけください。

〈キャスト〉
辰巳(遠藤雄弥)
葵(森田想)
後藤(後藤剛範)
兄貴(佐藤五郎)
竜二(倉本朋幸)
浩太(藤原季節)
京子(亀田七海)
武(松本亮)

※2024年新作映画56本目
※2024年劇場鑑賞53本目
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