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リチャード・ジュエルのkazu1961のレビュー・感想・評価

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)
4.0
▪️Title :「リチャード・ジュエル」
Original Title :「Richard Jewell」
▪️Release Date:2020/01/17
▪️Production Country: アメリカ
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record :2020-029
▪️My Review
クリント・イーストウッド監督作品は全て鑑賞!!大好きです。深いですよねー。
今回は、主演はポール・ウォルター・ハウザーとサム・ロックウェルが務めて、マリー・ブレナーが1997年に雑誌『ヴァニティ・フェア』に寄稿した記事「American Nightmare: The Ballad of Richard Jewell(アメリカの悪夢:リチャード・ジュエルのバラード)」を原作とし、1996年のアトランタオリンピックで爆発物を発見して多くの人命を救った英雄であるにもかかわらず、FBIやメディアに容疑者と見なされた実在の警備員リチャード・ジュエル氏を描いています。
ごく普通の市民だったジュエル氏は英雄から爆弾犯にされました。警察・国家権力が誤って市民を容疑者にでっち上げ、マスコミが犯人のレッテルを貼り、世間が社会的に抹殺する、そんな恐ろしい現実の構造があること。そしてSNSで自由に発信できる時代、誰もが情報加害者、被害者になる可能性がある。そんな時代だからこそ、イーストウッドは人々から正義の心がなくならないようにメッセージを伝えて、世界を救おうとしているんですね。
本作によって、クリント・イーストウッドが熟練の映画監督としてまだまだ手腕を発揮、圧倒的なリアリティをもってメッセージを送りつづけることができることが証明されたましたね。私たちは、ラストに心に残ったものをしっかりと持ち続けるべきですね。
そして、サム・ロックウェルの一大演技も秀逸です。母親キャシー・ベイツの演技に涙目!!
見応えのあるカタルシス溢れる作品ですね!!

▪️Overview
「アメリカン・スナイパー」の巨匠クリント・イーストウッドが、1996年のアトランタ爆破テロ事件の真実を描いたサスペンスドラマ。96年、五輪開催中のアトランタで、警備員のリチャード・ジュエルが、公園で不審なバッグを発見する。その中身は、無数の釘が仕込まれたパイプ爆弾だった。多くの人々の命を救い一時は英雄視されるジュエルだったが、その裏でFBIはジュエルを第一容疑者として捜査を開始。それを現地の新聞社とテレビ局が実名報道したことで、ジュエルを取り巻く状況は一転。FBIは徹底的な捜査を行い、メディアによる連日の加熱報道で、ジュエルの人格は全国民の前で貶められていく。そんな状況に異を唱えるべく、ジュエルと旧知の弁護士ブライアントが立ち上がる。ジュエルの母ボビも息子の無実を訴え続けるが……。主人公リチャード・ジュエルを「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」のポール・ウォルター・ハウザー、母ボビを「ミザリー」のキャシー・ベイツ、弁護士ブライアントを「スリー・ビルボード」のサム・ロックウェルがそれぞれ演じる。(映画.com参照)
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