ドーナツで一攫千金を狙った男達の友情物語。
ドーナツといっても穴のないフライケーキ、それより牛乳が珍しいあの時代に揚げ物油があったのか疑問(笑)
腕力に物を言わせる過去の西部劇とは一線を画し、スイーツで注目を集めるというプロットが如何にも現代的な感覚。
そして地味で静かな映画。
天涯孤独な者同士、現実を抜け出すため手を取り合ううちに友情を超えた結び付きが芽生え、裏切ろうと思えばいくらでも出来そうなのに、互いを拠り所にした部分に希望が差したように感じた。
なので、呆気ない終わり方が意外だった。
冒頭との繋がりから想像すると、あれで亡くなったということにしたいのかもしれないけど、普通に考えて死なないと思う。
その辺りに謎を残して後は視聴者にお任せなのかな、私的にはまだまだ逃亡の旅が続いたと思うけどね。
監督 ケリー・ライカート
キャスト
ジョン・マガロ
オリオン・リー
トビー・ジョーンズ