ゾロ

ファースト・カウのゾロのレビュー・感想・評価

ファースト・カウ(2019年製作の映画)
3.5
どの作品も斜め上攻めてるなーと
楽しみにしてしまうA24

本作も予告以外に情報入れず鑑賞

今回は、設定が斜め上でしたー

西部開拓時代と聞くとイメージは…
先住民との抗争、野蛮、ガンマン
罪人、夢老い人など未開拓の地で生き残る
生命力が強い粗野な男達のサバイバルだが

本作は、パン屋さんで働いたことのある
クッキーと呼ばれる料理ができる気弱な男と
中国から来た移民の男との友情物語

銃や争いではなく、ドーナツ!!


フランスによるビーバー狩猟の話から
初期の開拓時代だと思われる

なんだろう🤔
色々不思議な魅力が満載

生きていくための食糧は
選択肢として狩猟採集や購入、奪う…

彼等の選択したのは
ファースト・カウ

そうか、旦那と別れて可哀想だな…とか
話しかけるから、優しさと温かさを感じるのよ

コレがね
ギャップで良いんだよね

また、資本主義の原理として
需要と供給、希少価値、資本が資本を産む
市場経済、最初の一頭などが描かれて
格差社会や夢を叶える難しさなど
現在も変わらない社会に皮肉を感じる

ラストが先に見える始まりから
行く末の予想が出来るのだが
そんな終わりは嫌だな…と思っていたら
最後は、よかったね…と

これまた、不思議な終幕

うん、秀逸でした!!

改めて
西部開拓時代にはこんな人達も居たんだよねと
視野の狭さに気付きました
ゾロ

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