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ラ・ジュテのsaboのレビュー・感想・評価

ラ・ジュテ(1962年製作の映画)
3.8
鑑賞日2023/12/01

第三次世界大戦により崩壊したパリ。
生き残った人々は放射能汚染から逃れ、地下で捕虜として暮らしていた。
捕虜は地球滅亡を回避する為のタイムワープ実験に利用されていたが、多くの者は死ぬか錯乱状態に陥った。
そんな中、“少年時代のある記憶に縛られた男”が実験体に選ばれる。
男は少年時代に空港の送迎台で出会った一人の女性と、その時起こった出来事が忘れられずにいた。過去に強い執念を抱き、想像力に富む彼こそ実験体に適任であると。
研究者たちの目論見通り男は直ぐに順応し、程なく実験は成功する。
しかしその後に男は少年時代のある記憶に隠された大きな秘密を知ることになる……

※本作は可能な限り予備知識無しでの鑑賞をオススメします❗(*-ω人)✨

❗感想(ネタバレ含む)❗
(・∀・)こばちゎ♪

この映画を一言で言うなら『美しきビックリ箱』です(*´ェ`*)
またまた大好物なタイプの映画でした♪
30分なので隙間時間で楽しめるので複数回鑑賞。…とまれ、流石にビックリ箱なので最初の衝撃は初回限定サービスですが(^.^;
ゆったりとした映像美と劇伴を楽しむにはうってつけです(๑•̀ㅂ•́)و✧

驚いたのは、これが古い作品だということ。
てっきりレトロな感じに作られた最近の作品だと勝手に思っていたので💦(無知ですたスンマセン笑)
でもスチール写真とナレーションだけで進行していく本作は個人的には一周回って逆に斬新でした!
そして美しく情感豊かな劇伴は観ている側の想像力を掻き立てます✨
物語の全てが静止画なので博物館のシーンで映し出される生物の剥製がやたら躍動的に感じるという不思議な錯覚に陥ります(ΦωΦ)
“自分がいない時は彼女は死んでいるのだろう”という台詞がありますが、その台詞を全否定するような一瞬だけ差し挟まれる彼女の動画映像は凄く生々しく鑑賞者の脳裏に焼き付くワンシーンです(*´ェ`*)美しい♡

1962年生まれヌーヴェルヴァーグの異端児✨

機会があれば是非♡

ストーリー:3.5
音   楽:3.8
キ ャ ス ト :3.8
ビジュアル:4.0
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