磯野マグロ

アカマタの歌 海南小記序説/西表島・古見の磯野マグロのレビュー・感想・評価

3.3
【隠すことと隠さないこと】98

秘祭アカマタは全力で隠すけど、創価学会との戦いはオープンなのね。映画はオールドスタイルのNHKスペシャルみたいな作りで、よくわからない感じに話がまとまって終わる。終演後の監督さんの話によればいまもアカマタは秘祭、奇祭のまま続けられているようだけど、南の島の学会員さんたちはどうなったのかしら。
島の人は島を出ることを「島抜け」と言ってた。ここは故郷であると同時に自分たちをがんじがらめに絡めとる牢獄なのだろう。
謎の祭自体は謎のままにしておけばよい。できることなら自分たちできっちりと記録を取り、続けられなくなってしまったら、ひとつの文化としてなんらかの形でアクセスできるようにしてほしい。それを拒否する人すらいなくなったときには。
磯野マグロ

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