秋桜

ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男の秋桜のレビュー・感想・評価

4.7
実話に基づくストーリー。
1998年、オハイオ州の法律事務所で働くロブ・ビロットはある依頼を受ける。
大手化学メーカー、デュポンは
人体に影響のある発がん性物質の危険性を
40年以上も隠蔽し、廃棄し続けていた。
ロブは7万人の住民を原告団とした
訴訟を起こす。

ロブはパートナー弁護士に昇進を果たしたばかり。突然事務所にやってきた農場主の話を聞いて、弁護しなければいけない義理もない。巨大企業相手に訴訟を起こすには自分の立場も危うくなる。大変な状況に追い込まれるのは分かりきっていた。それでも、、、やらなきゃいけない、と自らを顧みず立ち向かった勇気、正義には本当に頭が下がる。真のヒーロー。

この作品で初めて知ったPFOS/PFOAというワード。耐熱性や耐薬品性で優れた特性を持つ反面、自然界では非常に分解されにくい物資であるため、永遠の化学物資=フォーエバーケミカルと呼ばれている。
日本では、PFOSは平成22年、PFOAに至っては
なんと!令和3年10月22日に国内での使用・製造が禁止されたばかりだとか💦

派手さはないが、重厚で見応えある社会派映画。本当に心に刺さりました。
マーク・ラファロの抑えた演技も素晴らしかったし、周りを固める役者たちも良かった。

この作品が映画化されるまでも大変だったと思うが、世に残してくれたことに感謝したい。
秋桜

秋桜