ファウンドフッテージ映画の巨匠ペーター・チェルカススキーの代表作。幽霊にレイプされた女性の話。
映像表現における編集の面白さを最大限に活かした作品でした。デヴィッドリンチ、ギャスパーノエ、伊藤高志に強い影響を与えた作風で、不快な反面、純粋に面白かったです。どうやら話によると、今作で使われている素材はエンティティー/霊体というスコセッシが最も怖いホラー映画の一つとして選ぶくらい有名な作品のフィルムだったらしいんだけど、レビューを読んでいる限りもはや原型はほとんど無く、今作単体だけでも楽しめるようになっていたと思います。元が元なだけに今作のジャンルはホラーになるのかもしれませんが、タイトル通りSFのトリップムービー的な感じもかなりました。そこまでポリゴンショックではなかったし、カルト映画とか実験映画が好きな人は結構楽しめるのではないでしょうか。