Mrsフロイ

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONEのMrsフロイのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

【アナログとデジタル】

1996年のミッションインポッシブル第一作から早くも27年!
本作はその集大成のパート1。
思えばテレビドラマの『スパイ大作戦』の1960年代から考えると、半世紀を超える。そろそろ集大成で良いのかも。。
ブライアン・デ・パルマ監督から始まり、ジョン・ウー、そして本作まで3作を担当のクリストファー・マッカリー。其々の個性溢れる演出で楽しませてくれた。

世界は冷戦の時代を超えて、視えない戦争の時代に突入した。
闘いはサイバー空間の中で人知れず拡散していく。

冒頭の最新鋭の原子力潜水艦の見えない敵からの攻撃への応戦場面は、そのアナログとデジタルの闘いにこの作品ならではの物語の一貫性を期待した。
毎度のトムの命がけのアクションも、最新鋭の技術を駆使した先の最後の限界点を軽々と超えて見せる場であった。

そうこれはスパイの物語。
世界を股にかけた諜報戦の物語。
その物語の姿はここでは影を潜めたように感じた。

それは監督のアクション場面を先行して撮影し、あとから繋げて行くやり方によって物語の一貫性が犠牲にされたということか。
その結果、中盤のカーチェイスで欠伸をかみ殺す事態に🥱

トムが暗闇から現れて、小さなカセットテープレコーダーを受け取りその音声の指令に耳を傾ける。そしてお約束の通りテープは雲散霧消する…
ノルウェーの崖に大規模なスロープを組み立て、バイク諸ともジャンプするシーンに負けず、時を超えて魅了された。

トムの加齢と時代の変化に呼応したパート2を期待して劇場を後にした。
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