銀色のファクシミリ

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONEの銀色のファクシミリのレビュー・感想・評価

4.7
『#ミッションインポッシブル📷 デッドレコニングPART ONE』(2023/米)
劇場にて。面白過ぎて死ぬかと思った。2時間47分という大作だからとはいえ、これほど満足度の高い「前編」を観たのは初めて。当然、物語が完結していないにも関わらず、消化不良の要素はなく、最後に期待感だけが残る大傑作。

冒頭に提示される巨大な謎から始まり、諸勢力と個々人の動きが入り乱れる物語。相変わらず全力なトム走りと、強敵以上に危険なベンジーの誘導といった見せ場も入れつつ、ダレることのない167分。過去作で批判もあった「物語に関係ない派手なだけのアクション」もないのが好感。脚本も頑張った。

今作で一番印象深かったのが、ド派手なアクションよりも、ほんの数秒のシーンだけど、意外すぎる人物が自分の矜持で「選択」をする場面。この数秒の行動により、その人物の精神を浮かび上がらせ、作品後半の行動を補強して次回作での楽しみまで膨らませている。脚本、本当に頑張った。感想オシマイ。